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「地域密着」「誠心誠意」だから何?お客様に“選ぶ理由”まで伝える言葉の作り方

8月22日
読了時間: 8分


こんにちは!

新潟・新発田で「聴き役デザイナー」として活動している、Design KAI GRAPHの瀬沼華衣です。


ホームページやパンフレットを作るとき、


「御社の強みは何ですか?」


と聞かれて、


「地域密着です」

「誠心誠意、丁寧に対応しています」


と答えたことはありませんか?


これ、すごくよくあります。


「お客様第一」

「迅速な対応」

「親切・丁寧」


こういう言葉もよく見かけますよね。

もちろん、どれも大切なことです。


でも、ホームページや広告で“選ばれる理由”として伝えるなら、それだけでは少し弱いと私は思っています。


なぜなら、お客様からすると、


「だから何?」


で終わってしまうから。


ちょっとキツい言い方ですよね(笑)。


でも私、セールスコピーを考えるとき、本当に頭の中でこれを何度も繰り返しているんです。


「だから何?」


「それがどうした?」


「それって、お客様にとって何がいいの?」


今日は、その話をしたいと思います。


「地域密着です」——だから何?


たとえば、「地域密着の会社です」と書いてあったとします。


地域密着なのは分かった。

でも、「地域密着だから、私にとって何がいいんだろう?」


そこまで伝わっているでしょうか?


たとえば、「新発田で30年間営業しています」という会社があったとします。これだけでも立派な実績です。


でも、私はさらに考えます。


30年間この地域で仕事をしている。


だから何?


地域の気候や雪の多さ、土地柄をよく知っている。


それがどうした?


その地域に合った提案ができる。


だから何?

お客様は、自分の地域事情を一から説明しなくても、安心して相談できる。


ここまでいって、ようやく「地域密着だから、この会社に頼むメリット」が見えてきます。


「地域密着」という言葉そのものが強みなのではなく、地域密着だからこそ、お客様に何をしてあげられるのか。


そこが大事なんです。


「誠心誠意」も、その先まで伝える


「誠心誠意、対応します」


も同じです。


私はこの言葉を聞くと、「具体的には、どんなことをしているんだろう?」と考えます。


たとえば、


  • 専門用語を使わず、分かるまで説明する。

  • メリットだけでなく、デメリットも伝える。

  • 必要のないものは無理に勧めない。

  • 契約後も困ったときには相談に乗る。


これって全部、「誠心誠意」ですよね。


でも、さらに考えます。


分かるまで説明する。


だから何?

  • よく分からないまま契約しなくていい。

  • デメリットも伝える。


それがどうした?

  • 自分で納得して判断できる。

  • 無理に売らない。


だから何?


「営業されそう」という不安なく相談できる。ここまでいって初めて、お客様にとっての価値になるんです。



「私たちは誠実です」


と会社側が言うことより、お客様が「ここなら安心して相談できそう」と感じることのほうが大事だと思っています。



強みは「何をしているか」だけでは足りない


ここ、すごく大事です。


「創業50年です」


だから何?


「職人歴30年です」


だから何?


「女性スタッフが在籍しています」


だから何?


「完全予約制です」


だから何?


「地域密着です」


だから何?


「誠心誠意対応します」


それがどうした?


一見、ちょっと意地悪ですよね(笑)。


でも、この問いを繰り返していくと、


会社側が伝えたい“特徴”が、お客様が知りたい“価値”に変わっていきます。


私はこれが、セールスコピーを考える上ですごく大切だと思っています。



たくさん質問するのには、理由がある


Design KAI GRAPHの打ち合わせでは、かなりいろいろ質問します。


「地域密着です」と言われたら、


「具体的にはどんなことをしていますか?」


「丁寧な対応です」と言われたら、


「どんな場面で、どんな対応をしていますか?」


「お客様を大切にしています」と言われたら、


「そのために、普段どんなことをしていますか?」 


と聞きます。


お客様からしたら、「なんでこんなに聞くんだろう?」と思うこともあるかもしれません(笑)。


でも、私が知りたいのは、すでに綺麗にまとめられた言葉だけではありません。


その手前にある、


  • なぜそうしているのか。

  • 実際にどんな行動をしているのか。

  • お客様から何と言われているのか。

  • その結果、お客様にどんな良いことがあるのか。


そこまで知りたいんです。


実際に広告制作をご依頼いただいた新発田にある行政書士阿部政俊事務所の阿部様からも、最初の制作後に、


「質問をいろいろしていただき、当事務所の特徴を把握したいことが感じられた」


というお声をいただきました。


さらに2回目のご依頼でも、


「今回も細かくいろいろと質問などしていただき、依頼者の思いを把握していただいた」


と嬉しいお声をいただきました。


そして、私を紹介するとしたら、


「依頼者側の希望、思いを様々な質問で確認して、依頼者の作成したいイメージを表現してくれる方」


と紹介したいとも書いてくださいました。


これを読んだとき、


「ああ、いっぱい聞いている理由がちゃんと伝わっていたんだな」


と思って、すごく嬉しかったんです。


私は、ただデザインを作るために質問しているわけではありません。


その人自身もまだ言葉にできていない“選ばれる理由”を見つけたいから、聞いています。



「すごい言葉」を作らなくてもいい


セールスコピーやブランディングというと、「他社にはない、すごいキャッチコピーを作らなきゃ」と思う方もいるかもしれません。


でも私は、無理にカッコいい言葉を作る必要はないと思っています。


むしろ、普段、本当にやっていることの中に、その会社らしさは隠れています。


  • 小さな相談でも断らない。

  • 分かるまで何度でも説明する。

  • 売上にならなくても、必要なら別の専門家を紹介する。

  • 納品して終わりではなく、その後もフォローする。


本人からすると、「普通にやっているだけです」

かもしれません。


でも、お客様からしたら、「そこまでしてくれるんだ」と思うことかもしれない。


私は、そういう本人にとっての“当たり前”を見つけることがすごく大事だと思っています。



会社が伝えたいことと、お客様が知りたいことは違う


会社側は、


  • 「創業30年を伝えたい」

  • 「地域密着を伝えたい」

  • 「理念を知ってほしい」

  • 「技術力をアピールしたい」


と思っています。


もちろん、それも大切。


でも、お客様が知りたいのは、


  • 「それで、私に何をしてくれるの?」

  • 「私の悩みは解決できるの?」

  • 「安心して頼めるの?」

  • 「他の会社ではなく、ここを選ぶ理由は何?」


ということです。


だから私は、一度会社側から話を全部聴いたあとに、お客様側に立ち直して考えます。


「この情報は、お客様にとってどんな意味があるんだろう?」


「この強みで、お客様は何が嬉しいんだろう?」


「それって、“頼みたい理由”になるかな?」


そこまで考えて、言葉を整理していきます。



AIで文章を作れる時代だからこそ、「何を伝えるか」が大事


今はAIを使えば、キャッチコピーもホームページの文章も、かなり簡単に作れます。


私もAIは便利だと思っています。


でも、


「お客様に寄り添います」

「地域とともに歩みます」

「確かな技術と信頼でサポートします」


みたいな“それっぽい文章”なら、誰でも作れる時代になりました。


だからこそ、これからは「どう書くか」より、「何を伝えるか」がもっと大事になると思っています。


  • その会社が実際にやってきたこと。

  • お客様に言われたこと。

  • 仕事で大切にしていること。

  • なぜそれを続けているのか。


こういうものは、その会社の中にしかありません。


AIに「いい感じのキャッチコピーを作って」

とお願いする前に、そもそも、何を伝えるべきなのか。


そこを見つける。


私は、その部分を一緒に考えたいです。



言葉を見つけてからデザインする理由


Design KAI GRAPHでは、言葉とデザインを別々には考えていません。


まず話を聴く。


その会社が大切にしていることを知る。

本人も気づいていない強みを見つける。


「だから何?」

「それがどうした?」


を繰り返す。


お客様にとっての価値まで掘り下げる。


客観的なお客様目線で見直す。


そこから言葉にする。


そして最後に、その言葉が一番伝わるデザインにする。


ここまでが、私の仕事だと思っています。


見た目がどれだけ綺麗でも、中に入っている言葉が他社と同じなら、「あなたにお願いする理由」は伝わりません。


でも、その会社にしか言えないことが見つかると、ホームページも、チラシも、パンフレットも、SNSでの発信も、少しずつ同じ方向を向き始めます。


私は、それがブランドを作っていくことだと思っています。


※ブランドについてはまた改めて記事にしますね♪



「だから何?」の先に、選ばれる理由がある


もし今、ホームページに、


「地域密着」

「誠心誠意」

「丁寧な対応」

「お客様第一」


と書いているなら、一度、その後に「だから何?」をつけてみてください。


地域密着。

だから何?


誠心誠意。

それがお客様にとって、どういいの?


丁寧な対応。

だから、お客様はどう安心できるの?


そこを何度も考えていくと、今まで「よくある強み」だと思っていたものの中から、あなたの会社にしかない“選ばれる理由”が見つかるかもしれません。


  • 「自分たちでは、そこまで考えられない」

  • 「うちの強みが何なのか分からない」

  • 「ホームページに何を書けばいいか分からない」


そんな方は、上手にまとめてから相談しなくても大丈夫です。


むしろ、その状態から聞かせてください。


私はたぶん、


「それって、どういうことですか?」

「それで、お客様はどうなるんですか?」


って、いろいろ聞きます(笑)。


でも、その質問の先に、あなたにしか言えない言葉と、選ばれる理由があると思っています。


『うちの強みって何だろう?』というところからでも大丈夫です。


話しながら、一緒に“だから何?”の答えを見つけていきましょう(^^)


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